SIPサーバー: 構成: 全般

構成オプション     

このページでは、SIPサーブレット・コンテナ機能とデフォルトの動作を構成します。

構成オプション

名前 説明
デフォルト・サーブレット名

サーバーが使用可能なサーブレット・マッピング・ルールを使用して受信初期リクエストをサーブレットにマップできない場合に呼び出すデフォルトのSIPサーブレットの名前。

default-servlet-name要素で指定された名前は、デプロイ済SIPサーブレットのservlet-name値と一致する必要があります。default-servlet-nameで定義されている名前がデプロイ済サーブレットと一致しない場合または値が指定されていない場合(デフォルト構成)、WebLogic Communications Serverはcom.bea.wcp.sip.engine.BlankServletという名前をデフォルト・サーブレットとして登録します。default-servlet-nameとして登録されているデプロイ済サーブレットがコンテナからアンデプロイされた場合もBlankServletの名前が使用されます。

BlankServletの動作は、default-behavior要素で構成されます。デフォルトでは、サーブレットは一致しないリクエストをすべてプロキシします。ただし、default-behavior要素が"ua"モードに設定されている場合、BlankServletは、CANCELおよびBYEリクエストに対して481レスポンスを返し、その他すべての場合に500/416レスポンスを返します。BlankServletはACKに応答せず、常にアプリケーション・セッションを無効にします。

MBean属性:
SipServerBean.DefaultServletName

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

T1タイムアウト間隔

SIPプロトコルT1タイマーの期間(ミリ秒単位)。

タイマーT1は、UDPを介したINVITEリクエストおよびレスポンスの再送信間隔を制御するタイマーA、EおよびGの初期値も指定します。タイマーT1は、INVITEレスポンスおよびリクエストの再送信間隔を制御するタイマーF、HおよびJの値に影響します。これらのタイマーは、64*T1ミリ秒の値に設定されます。SIPタイマーの詳細は、SIPの仕様を参照してください。構成ガイドの正確なSIPタイマーのためのNTPの構成も参照してください。

T1タイムアウト値が構成されていない場合、WebLogic Communications ServerはSIPプロトコルのデフォルト値である500ミリ秒を使用します。

MBean属性:
SipServerBean.T1TimeoutInterval

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

T2タイムアウト間隔

SIPプロトコルT2タイマーの期間(ミリ秒単位)。

タイマーT2はINVITEレスポンスとINVITE以外のリクエストの再送信間隔を定義します。SIPタイマーの詳細は、SIP仕様を参照してください。構成ガイドの正確なSIPタイマーのためのNTPの構成も参照してください。

T2タイムアウト値が構成されていない場合、WebLogic Communications ServerはSIPプロトコルのデフォルト値である4秒を使用します。

MBean属性:
SipServerBean.T2TimeoutInterval

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

T4タイムアウト間隔

SIPプロトコルT4タイマーの期間(ミリ秒単位)。

タイマーT4は、メッセージがネットワークに残る最長時間を指定します。タイマーT4は、UDPを介してACKおよびレスポンスを再送信するための待機期間を制御するタイマーIおよびKの初期値も指定します。SIPタイマーの詳細は、SIPの仕様を参照してください。構成ガイドの正確なSIPタイマーのためのNTPの構成も参照してください。

T4タイムアウト値が構成されていない場合、WebLogic Communications ServerはSIPプロトコルのデフォルト値である5秒を使用します。

MBean属性:
SipServerBean.T4TimeoutInterval

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

タイマーBタイムアウト間隔

SIPプロトコル・タイマーBの期間(ミリ秒単位)。

タイマーBは、クライアント・トランザクションがリクエストの送信を再試行する時間の長さを指定します。SIPタイマーの詳細は、SIPの仕様を参照してください。正確なSIPタイマーのためのNTPの構成も参照してください。

タイマーB値が構成されていない場合、サーバーはタイマーT1から値を導出します(64*T1またはデフォルトでは32000ミリ秒)。

MBean属性:
SipServerBean.TimerBTimeoutInterval

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

タイマーFタイムアウト間隔

SIPプロトコル・タイマーFの期間(ミリ秒単位)。

タイマーFは、INVITE以外のリクエストの再送信のタイムアウト間隔を指定します。SIPタイマーの詳細は、SIPの仕様を参照してください。構成ガイドの正確なSIPタイマーのためのNTPの構成も参照してください。

タイマーF値が構成されていない場合、サーバーはタイマーT1から値を導出します(64*T1またはデフォルトでは32000ミリ秒)。

MBean属性:
SipServerBean.TimerFTimeoutInterval

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

アプリケーション・セッションの最長存続期間

WebLogic Communications Serverがセッションを無効にする前にSIPアプリケーション・セッションが存続できる最長時間(分単位)。この値は、デプロイされている各アプリケーションのデフォルトのセッション長以上の値にする必要があります。

-1(デフォルト)は、SIPセッション存続期間に制限がないことを示します。

MBean属性:
SipServerBean.MaxApplicationSessionLifetime

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

ローカル・ディスパッチの有効化

メッセージの送信時および転送時に不要なネットワーク・トラフィックを回避するのに役立つサーバーの最適化を有効にします。

このオプションが有効になっていると、サーバー・インスタンスがメッセージを送信または転送する必要があって、そのメッセージの送信先がエンジン層のクラスタ・アドレスまたはローカル・サーバー・アドレスの場合に、メッセージはネットワークを介して送信されるかわりにローカル・サーバーに内部的にルーティングされます。

MBean属性:
SipServerBean.EnableLocalDispatch

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

SIPサーバーのデフォルトの動作

サーバーが受信SIPリクエストをデプロイ済SIPサーブレットと照合できない場合または一致するサーブレットが無効化されたかタイムアウトになった場合のWebLogic Communications Serverインスタンスのデフォルトの動作。

有効な値は、次のとおりです。

  • proxy: ステートレス・プロキシ・サーバーとして機能します。

  • ua: ユーザー・エージェントとして機能します。

値を指定しない場合は"proxy"がデフォルトとして使用されます。

ユーザー・エージェント(UA)として機能している場合、WebLogic Communications ServerはSIPリクエストへのレスポンスで次のように動作します。

  • ACKリクエストは通知なく破棄されます。

  • CANCELまたはBYEリクエストはレスポンス・コード481 - トランザクションが存在しませんを受信します。

  • その他すべてのリクエストは、レスポンス・コード500 -「内部サーバー・エラー」を受信します。

ステートレス・プロキシとして機能している場合、アウトバウンド・プロキシが構成されていれば、リクエストはアウトバウンド・プロキシに自動的に転送されます。プロキシが定義されていない場合、WebLogic Communications Serverは、リクエストURIがSIPサーブレット・コンテナの既知のローカル・アドレスのIPおよびポート番号またはサーバーに対して構成されているロード・バランサ・アドレスと一致しない場合にのみ、指定されたリクエストURIにプロキシします。これにより、リクエストが同じサーバーに絶えずループすることがなくなります。リクエストURIがローカル・コンテナ・アドレスまたはロード・バランサ・アドレスに一致する場合、WebLogic Communications ServerはUAとして機能します。

MBean属性:
SipServerBean.DefaultBehavior

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

サーバー・ヘッダーの挿入

サーバー・ヘッダーをSIPメッセージに挿入する条件を指定します。

この属性を指定して、モバイル・ネットワークのメッセージ・サイズを削減するため、またはセキュリティを向上させるためにサーバー・ヘッダーを制限または排除します。次のいずれかの文字列値を選択して動作を構成します。

  • none(デフォルト): サーバー・ヘッダーを挿入しません。

  • request: サーバーによって生成されたSIPリクエストにのみサーバー・ヘッダーを挿入します。

  • response: サーバーによって生成されたSIPレスポンスにのみサーバー・ヘッダーを挿入します。

  • all: すべてのSIPリクエストおよびレスポンスにサーバー・ヘッダーを挿入します。

デフォルトでは、WebLogic Communications ServerはSIPメッセージにサーバー・ヘッダーを挿入しません。

MBean属性:
SipServerBean.ServerHeader

サーバー・ヘッダーの値

SIPメッセージに挿入されるサーバー・ヘッダーの値。

WebLogic Communications Serverでは、生成されるメッセージのサーバー・ヘッダーに挿入されるテキストを制御できます。これにより、SIPメッセージのサイズをさらに制御でき、セキュリティの目的でサーバー・エンティティをマスクすることもできます。ヘッダーのコンテンツを構成するには、文字列値を入力します。

デフォルトでは、WebLogic Communications Serverは生成されるSIPメッセージにサーバー・ヘッダーを挿入しません。サーバー・ヘッダーの挿入が有効になっていて、サーバー・ヘッダー値が指定されていない場合、WebLogic Communications Serverは"WebLogic SIP Server"という値を挿入します。

MBean属性:
SipServerBean.ServerHeaderValue

ヘッダー挿入のデフォルト形式

サーバーがSIPメッセージ・ヘッダーの圧縮ルールを適用する方法を指定します。

この要素は、SIPメッセージでの圧縮ヘッダーの使用または保持に関するサーバー全体のデフォルト動作を構成します。この要素は、次のいずれかの値に設定できます。

  • compact: WebLogic Communications Serverは、すべてのシステム生成ヘッダーに圧縮形式を使用します。ただし、(生成されたメッセージではなく)元のメッセージからコピーされたヘッダーでは、元の形式が使用されます。

  • force compact: WebLogic Communications Serverは、すべてのヘッダーに圧縮形式を使用し、既存のメッセージ内の長いヘッダーを必要に応じて圧縮ヘッダーに変換します。

  • long: WebLogic Communications Serverは、すべてのシステム生成ヘッダーに長い形式を使用します。ただし、(生成されたメッセージではなく)元のメッセージからコピーされたヘッダーでは、元の形式が使用されます。

  • force long: WebLogic Communications Serverは、すべてのヘッダーに長い形式を使用し、既存のメッセージ内の圧縮ヘッダーを必要に応じて長いヘッダーに変換します。

MBean属性:
SipServerBean.UseHeaderForm

DNSサーバー・ルックアップの有効化

サーバーがDNSルックアップを実行するかどうかを指定します。

この属性を"true"に設定した場合、サーバーはDNSを次の用途に使用できます。

  • リクエストがSIP URIに送信される場合にプロキシ・サーバーのトランスポート、IPアドレスおよびポート番号を検出します。

  • Sent-byフィールドの内容に応じて、レスポンスのルーティング時にIPアドレスまたはポート番号、あるいはその両方を解決します。

プロキシ検出の場合、WebLogic Communications ServerはSIPトランザクション当たり1回のみDNS解決を使用して、トランスポート、IPおよびポート番号情報を判断します。すべての再送信、ACKまたはCANCELリクエストは、同じトランスポートを使用して同じアドレスとポートに配信されます。DNS解決が行われる方法の詳細は、RFC 3263: セッション開始プロトコル(SIP): SIPサーバーの位置特定を参照してください。

プロキシがレスポンス・メッセージを送信する必要がある場合、WebLogic Communications Serverは、sent-byフィールドおよびヘッダーで指定されている情報に応じて、DNSルックアップを使用して送信先のIPアドレスまたはポート番号、あるいはその両方を判断します。

デフォルトでは、DNS解決は使用されません("false")。

注意: DNS解決はSIPメッセージ処理のコンテキスト内で実行されるため、DNSパフォーマンスの問題によって待ち時間が長くなります。本番環境でキャッシングDNSサーバーを使用して潜在的なパフォーマンスの問題を最小化することをお薦めします。

MBean属性:
SipServerBean.EnableDnsSrvLookup

呼出し状態キャッシュの有効化

エンジンが呼出し状態データの一部をローカルにキャッシュするかどうかを指定します。

MBean属性:
SipServerBean.EngineCallStateCacheEnabled

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

信頼性のない暫定(1xx)レスポンスに対するContactヘッダーの有効化

サーバーがToタグのある信頼性のない暫定(1xx)レスポンスにContactヘッダーを挿入するかどうかを指定します。

これは100に対しては適用されず、設定可能な値はtrueとfalseです。

この属性を"true"に設定した場合、サーバーはContactヘッダーを挿入し、それ以外の場合にはスキップします。

MBean属性:
SipServerBean.EnableContactProvisionalResponse

グローバルにルーティング可能なURI

WebLogic Communications Serverがネットワーク要素との通信時にContactおよびRoute-Setヘッダーに自動的に挿入するグローバルにルーティング可能なユーザー・エージェントURI(GRUU)。

この要素で指定されたURIは、WebLogic Communications Serverクラスタ全体のGRUUである必要があります。シングル・サーバー・ドメインでは、サーバー自体のGRUUを指定します。

WebLogic Communications Serverにデプロイされているユーザー・エージェント(UA)は、通常は登録リクエストを通じてGRUUを取得します。この場合は、アプリケーション・コードがGRUUのリクエストとその後の処理の両方を行います。GRUUをリクエストするために、UAはGRUUが必要な各Contactに"+sip.instance" Contactヘッダー・フィールド・パラメータを含めます。GRUUを受信すると、UAは新しいリクエストの生成時にGRUUをContactヘッダー・フィールドのURIとして使用します。

MBean属性:
SipServerBean.GloballyRoutableUri

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

タイマー・アフィニティの有効化

各タイマーが、そのタイマーが設定されたエンジンで処理されるかどうかを指定します。

この属性が"true"に設定されている場合、タイマーはそのタイマーが作成されたエンジンで処理されます。これは一部のアプリケーションで重要です。"false"に設定されている場合、タイマーは任意のエンジンで処理されます。

MBean属性:
SipServerBean.EnableTimerAffinity

Retry-After値

5xxレスポンスのRetry-Afterヘッダーで使用される秒数。この値には、"Retry-After: 18000;duration=3600"や"Retry-After: 120(会議中)"のようにパラメータまたは理由を含めることもできます。

この値が構成されていない場合、WebLogic Communications Serverはデフォルト値の180秒を使用します

MBean属性:
SipServerBean.RetryAfterValue

変更は、モジュールの再デプロイ後またはサーバーの再起動後に有効になります。

ドメイン別名

サーバーが担当するドメイン名のリスト。

このリスト内のドメインへのメッセージは、転送されるのではなくローカルに処理されます。リストには、完全修飾ドメイン名または*.mycompany.comのようにワイルドカード文字で始まるドメイン名を含めることができます。

MBean属性:
SipServerBean.DomainAliasNames

対称レスポンス・ルーティング

WebLogic Communications Serverで生成されたリクエストに対して対称レスポンス・ルーティングが(rportパラメータを通じて)リクエストされるかどうかを指定します。

このオプションが有効になっている場合は、RFC3581での定義に従って対称レスポンス・ルーティングが有効になります。

MBean属性:
SipServerBean.EnableRport

診断イメージ・ダンプ・レベル

診断イメージ・ファイルに記録される詳細レベルを指定します。

  • "basic"は、呼出し状態データを除くすべての可能なデータを記録します。

  • "full"は、呼出し状態データを含むすべてのデータを記録します。

MBean属性:
SipServerBean.ImageDumpLevel

古いセッションの処理

受信メッセージに誤ったセッション識別子が含まれている場合に実行するアクション。

WebLogic Communications Serverは、セッションおよび呼出し状態IDを送信URLにエンコードして、戻りメッセージ内の正しいセッションを識別します。次の値は、受信メッセージに誤ったセッション識別子が含まれている場合に実行するアクションを決定します。

  • error: 481または404エラーで応答します。

  • continue: エンコードされた識別子を無視し、メッセージの処理を続行します。

  • drop: 通知なしでメッセージを削除します。

デフォルト・アクションは"error"です。

MBean属性:
SipServerBean.StaleSessionHandling